当院では動脈硬化症の恐れがある方に対し、「頸動脈エコー検査」「CAVI検査」の両方をお受けすることをお勧めしています。

動脈硬化症

動脈硬化症とは、血管の内側にプラーク(脂肪の塊)ができて血流を阻害すること、および血管自体が高血糖などにより硬く・脆くなることです。主な原因は高LDLコレステロールと高血糖で、高血圧も影響を及ぼすことがあります。

内側が狭くなることやプラークが剥がれて血流に乗ってしまうことにより血管が詰まり、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症などを引き起こします。

命を脅かす疾患に結び付くにも関わらず、動脈硬化は進行してもほとんど自覚症状がありません。

●頸動脈エコー検査(要予約)

頸動脈エコー検査では、高周波プローブを用いて首の動脈の状態を直接的に画像診断します。

超音波検査ですので、被爆や身体的苦痛の心配はございません。

この検査によって次の3つのことがわかります。

①動脈硬化の有無 ②目視判断での動脈の詰まり具合 ③プラークの有無

これらの結果により、全身の動脈硬化の程度や脳血管疾患のリスクを評価することができます。

首の動脈の内側が狭くなることは、そのまま脳梗塞のリスクに直結します。

また、糖尿病の患者様では限局的ではなく、全体的な動脈硬化が起きやすいので、頸動脈のエコーでも全身の動脈硬化の度合いを判断することができます。

エコーでは特に血管の内側の状態まで見ることができるので、剝がれかけたプラークによる血栓のリスクなども判断可能です。

●CAVI(キャビィ)検査(予約不要)

CAVI検査では、仰向けに寝た状態で、両腕・両足首と胸元に器具を付けていただき、血圧と脈波(心臓の拍動により生じる血液の波)を測定します。

5分程度で済み、血圧測定ほどの身体的負担で、以下の3つのことがわかります。

①動脈の硬さ(CAVI値) ②動脈の詰まり(ABI値:足の動脈の詰まりがわかる) ③血管年齢

●治療

狭窄に至らない動脈硬化がある場合は、脂質や血圧のコントロール、禁煙など生活習慣の見直しが軸となります。血栓ができにくいお薬を服用していただくとしても出血のリスクが低いものを選ぶことが多いです。

狭窄があった場合には、程度にもよりますが、投薬治療・外科手術・血管内治療などを考えていかねばなりません。

 

「頸動脈エコー検査」と「CAVI検査」は、両方とも当院でお受けいただけます。

気になる方は、是非お気軽にご相談ください。

▼検査の方法など詳しくはこちらをご参照ください▼

動脈硬化の検査方法|動脈硬化net フクダ電子 (domyaku.net)

 

 

 

麦島内科クリニック