鼻の奥が炎症を起こしている「慢性上咽頭炎」が様々な疾患の原因であることが報告されております。

この病気は感冒だけでなく様々な身体のトラブルを引き起こし、慢性化することで体のいろいろな部位の病気を引き起こすといわれております。

症状はノドの不快感が主ですが、その他鼻ずまり、頭痛、肩こり、咳等がみられます。

この慢性上咽頭炎は細菌やウイルスの感染の他、自律神経の乱れで免疫力の低下を引き起こし発症することもあります。

上咽頭炎の炎症の放散による症状として、頭痛、肩こり、咳喘息、自己免疫の乱れによる二次疾患として、IgA腎症、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、関節リウマチも関連するといわれており、EATにより腎症が改善した報告もあります。

同炎症によりアレルギーが起きやすく、特に花粉症も悪化させるといわれ注意が必要です。さらに、神経内分泌系の乱れによる症状として、めまい、全身倦怠感、しびれ、不眠症、微熱、全身痛などがみられます。

慢性上咽頭炎は服用薬はなく第一選択治療がEATといわれております。EATとは鼻と口から器具を入れて上咽頭をこする治療法です。

最初は痛みを伴いますが症状の改善とともに疼痛の程度も軽減します。

当院では、毎週木曜日、午前、午後、循環器内科担当の吉崎医師がEATを実施しております。同医師はEATの経験が豊富ですのでよく相談してからご納得いただいた上、治療開始をお勧めいたします。

初回は予約が必要です。二回目からは予約不要です。(参考文献:堀田修監修「慢性上咽頭炎を治せば不調が消える」扶養社)

麦島内科クリニック