血圧の基準
■血圧の基準値
<血圧の基準値>
家でご自身で測った血圧値(家庭血圧)の場合135/85mmHg以上。病院もしくは健康診断での測定(診察室血圧)の場合、140/90mmHg以上だと高血圧です。
世界の多くが採用している血圧基準は、WHO(世界保健機関)/ISH(国際高血圧学会)、米国高血圧合同委員会による分類になります。
日本では、日本高血圧学会により2014年に「高血圧治療ガイドライン」が改定されました。改定された正常血圧は、診察室血圧140/90mmHg(収縮期血圧/拡張期血圧)未満となっています。
また、高血圧(140/90mmHg以上)は、I度、Ⅱ度、Ⅲ度と段階的に分類されます。
※ガイドラインにある血圧は、診察室血圧となります。
<高血圧の検査と診断>
健康診断を受けた際に、血圧が高いと診断された場合は、速やかに病院を受診しましょう。
高血圧の怖さを十分に理解したうえで、症状が軽い段階から治療を行うことが大切です。
<スクリーニング検査>
高血圧の検査を行う際は、問診、血圧測定、肥満の判定、尿・血液・眼底・心電図・胸部X線検査などスクリーニング検査と呼ばれるものをします。
この時点で症状が軽く、合併症などがなければ、生活習慣の指導を行います。
しかし、スクリーニング検査で血圧が高く、合併症の疑いがあれば、その内容に応じて精密検査を行います。検査の目的としては、高血圧が原因不明の本能性(一次性)なのか、もしくは他の病気が原因となる二次性かどうかを判別することです。
二次性の疑いがある場合は、その原因となっている病気を突き止め治療します。
本能性(一次性)の場合には、高血圧の進行度合いとその他合併症の有無を調べ、症状に合わせた治療計画を立てます。
スクリーニング検査により合併症の疑いがある場合は、臓器の断層面を検査できるX線CTやMRI、MRA、超音波検査などの精密検査を症状によって受けていただきます。