寒さも厳しくなり、冬本番になってきました。

大気も乾燥しており、インフルエンザが流行る環境が整ってきています。

今回は、予防ではなくご家族がインフルエンザに罹患された際に更に感染を拡大させない為の注意点を書いていきたいと思います。

 

<インフルエンザの感染経路とは>

人から人へどのように感染していくかを知ることでリスクを排除することができます。

飛沫感染

感染した人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによって感染します。

予防するにはマスクやティッシュを使用し、咳やくしゃみが他人にかからないようにしましょう。

 

接触感染

ウイルスの付着した手で、目・口・鼻を触ることによる感染です。

予防するには、手洗い・消毒が効果的です。

 

<看護する際のポイント>

①看護する人を決めましょう

可能であれば、看護する人を一人決めましょう。

他のご家族は患者さんと不必要に接触しないようにしましょう。

 

②看護する時は、使い捨てのマスクや手袋を着用しましょう

患者さんを看護する時は、使い捨てのマスクを着用しましょう。また、嘔吐物などの汚染物を処理する時は、手袋も着用しましょう。

 

③患者さんが休養する環境を整えましょう

家族やまわりの方にうつさないよう、患者さんはできるだけ個室で休養し、不要不急の外出や面会は控えてもらいましょう。

患者さんには使い捨てマスクを着用してもらい、一日一枚程度交換しましょう。

患者さんの近くにゴミ箱を置き、鼻水や痰のついたティッシュなどを直ぐに捨てられるようにしましょう。

患者さんが使うタオルやコップなどは他の家族と分けましょう。

 

④看護した後は、マスクや手袋をはずし、手を洗いましょう。

看護で使用したマスクや手袋は他の人が触れないよう直ぐにゴミ箱に捨てましょう。

手洗いは流水と石鹸で15秒以上行い、水分を十分にふき取りましょう。

手が洗えない場合、手指消毒用のアルコール製剤による消毒も効果があります。

 

⑤ゴミの捨て方に気をつけましょう

患者さんが使用したティッシュやマスク、看護の際に使用したマスクや手袋等のゴミを捨てる時は、他の人が触れないよう、ビニール袋などに入れ、しっかり口を縛って捨てましょう。

ゴミをまとめた後は、手を洗いましょう。

 

⑥患者さんが使った食器や衣類は、通常通りに洗えます。

患者さんが使った食器や衣類は、通常の洗剤を使用して、他の家族のものと一緒に洗うことができます。

患者さんが使った衣類等を触った後は、手を洗いましょう。

 

⑦患者さんや家族がよく触れる場所を清掃・消毒しましょう

机・ドアノブ・スイッチ・手すり・テーブル・椅子・トイレの流水レバー・便座等を中心に清掃・消毒しましょう。

水と洗剤によるふきとり清掃か、消毒剤によるふきとり消毒を行いましょう。

消毒剤は、次亜塩素酸ナトリウム(製品に表示されているとおり希釈したもの)や消毒用エタノール等が有効です。

消毒剤を使う場合消毒剤を浸したペーパータオル等によるふき取り消毒を行いましょう。消毒剤の噴霧は、不完全な消毒やウイルスの舞い上がりの可能性があるため、避けましょう。また、換気をするほか、使用上の注意をよく読んで使いましょう。

清掃・消毒作業をした後は、手を洗いましょう。

 

引用『インフルエンザ 東京都の対策』より

 

このように、感染を拡大させない為の手段は沢山あります。

一人一人が心掛けることで大流行を阻止できるので、是非実践してみてください。

 

 

麦島内科クリニック