当院では糖尿病で肥満傾向の方にマンジャロによる治療を実施しております
糖尿病内科における保険診療について
当院では、糖尿病内科にて糖尿病の方で特に肥満傾向にある方に、GIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチド(商品名:マンジャロ)や各種GLP-1受容体作動薬による治療を保険診療で行っております。
糖尿病は生活習慣の見直しや食事・運動療法に加え、必要に応じて薬物療法も組み合わせて治療を進めます。
チルゼパチド(商品名:マンジャロ)や各種GLP-1受容体作動薬等の最新の治療薬も保険診療で使用可能となりました。
糖尿病と診断された方や可能性がある方で、肥満傾向にある方は当院までご相談ください。
予約に関して
糖尿病の診断をすでに受けている方は、糖尿病内科専門外来をあらかじめお電話にてご予約ください。
【糖尿病内科 診療日】
(月)・(火)・(水) 9:00~12:00
(木) 15:00~17:00
月1回 (水) 14:00~16:00
糖尿病の有無に関しては、一般内科でも診断可能です。
一般内科受診の場合、ご予約は不要ですので、受付時間内にお越しください。
(web順番受付のご利用で、よりスムーズに受診いただけます)
チルゼパチド(商品名:マンジャロ)による治療に関して
チルゼパチド(商品名:マンジャロ)は 糖尿病治療に使われている薬で、食欲や血糖コントロールに作用します。
医師の診察により、適応条件を満たす方にのみ処方が可能です。
安全性のため定期的な診察・検査が必要です。
注意事項
♦糖尿病でない方への使用は保険診療上できません
♦すべての方に使用できるわけではありません
♦効果には個人差があります
♦まずは生活習慣の改善を基本に行います
♦薬物療法は医師が必要と判断した場合にのみ行います
♦自費診療は実施しておりません
♦副作用として、便秘や急性膵炎を引き起こす場合があります
チルゼパチド(商品名:マンジャロ)とは
チルゼパチド(商品名:マンジャロ)は2型糖尿病治療薬として開発されたGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1 ※1)とGIP(グルコース依存性インスリン分泌促進ペプチド ※2)の二重受容体作動薬です。
最近の臨床試験や研究により、この薬剤が体重減少にも有効であることが示され、糖尿病の治療だけでなく肥満改善にも効果が認められています。
マンジャロは、GLP-1およびGIP受容体に作用することで、インスリン分泌の促進、グルカゴン分泌の抑制、胃排出の遅延、食欲抑制などの効果を発揮します。
これらの作用により、血糖コントロールの改善とともに、食欲抑制やエネルギー摂取の減少が促進され、体重減少も期待されます。
※1)GLP-1:食事を摂取した際に腸から分泌されるホルモン
主に以下のはたらきを持つ
①インスリン分泌の促進 ②グルカゴン分泌の抑制
③胃排出の遅延 ④食欲の抑制
※2)GIP:脂肪や糖分を摂取したあとに小腸上部から分泌されるホルモン
主に以下のはたらきを持つ
①インスリン分泌の促進 ②脂肪の代謝調整
③グルカゴンの分泌
使用方法
マンジャロは週に1回皮下に注射します。
ご自身での注射が可能な製品です。
安全性と副作用
マンジャロの主な副作用には、悪心、嘔吐、下痢、便秘などが挙げられます。
これらは通常、投与初期に見られ、時間とともに軽減する傾向があります。
また、高用量の使用により一部の患者で膵炎のリスクも指摘されています。
おわりに
糖尿病の体重管理に関しては、あくまでも食事の見直しや生活習慣の改善がベースとなりますが、状況によっては、なかなか難しい方もいらっしゃるかと思います。
2型糖尿病を発症しており、体重管理にお悩みの方や、肥満も指摘されている方などは、ぜひ一度当院、糖尿病内科までご予約のうえご相談ください。