増え続ける“すい臓がん”を早期発見するために
◆すい臓がんとは?
すい臓にできるがんで、死亡率が高いのが特徴です。
現在、日本における罹患数(その癌にかかった人の数)の順位は、他の癌と比べ、男性7位・女性6位であるにも関わらず、
死亡者数では、他のがんと比べ、男性4位・女性3位と、罹患数に対して、死亡率が高い癌です。
その理由として、治療が難しいという点、症状が出にくく早期発見に至るケースが少ないという点が挙げられます。
◆すい臓の役割とは?
①食べたものを消化するためのすい液を出すこと
②糖をエネルギーに変えるホルモン(インスリン等)を出すこと
◆すい臓がんは増えている?
世界的にもすい臓がんの罹患者数は増加傾向にあるようです。
食の欧米化が進み、食物の消化やエネルギー貯蔵に関わるすい臓の負担が増えたことが原因とみられています。
日本でも罹患数は男女ともに年々増加しています。
◆すい臓がんの症状とは?
進行すると以下の症状が現れますが、そのときには手遅れとなっている場合が多いです。
①腹痛 ②食欲不振 ③腹部膨満 ④体重減少
⑤黄疸 ⑥糖尿病の発症・悪化 ⑦腰や背中の痛み
◆すい臓がんを早期発見するには?
MRI・CTなどすい臓の画像検査によりすい臓がん発症の可能性がある状態を見つけることができます。
上記状態から定期的な経過観察を行うことで、すい臓がんの早期発見を目指します。
後述のリスク因子をお持ちの方はお気を付けください。
◆すい臓がんのリスク因子とは?
①家族歴:家族に膵臓癌等に罹った人がいる
②糖尿病:現在治療中 ③飲酒:1日にビール900ml・ワイン3杯以上
④喫煙:過去も含み喫煙習慣者 ⑤肥満:BMIや内臓脂肪量が肥満
⑥慢性膵炎:現在治療中・石灰化が見られる ⑦加齢:50歳以上
1つでも該当する場合には注意が必要です。
◆早期発見するにはどこへ?
当院では、症状、検査ですい臓癌の疑いがある場合は、さらなる検査で各種病院や、連携している▷AIC八重洲クリニック画像検査センターでのすい臓ドック等をおすすめしております。
リスク因子の高い方(糖尿病のHbA1cが急速に増悪する方は要注意です)や、すい臓に不安のある方などは、お気軽に当院にてご相談ください。