不眠症と睡眠時無呼吸症候群について
最近の本邦の疫学調査によると、不眠を訴える人は、国民の23.5%にのぼります。また、睡眠の質に満足できなかった人が21.8%、日中に眠気を感じた方は34.8%であり、睡眠に関する悩みを抱える方が多いことが分かっています。 睡眠時無呼吸症候群は、ご家族から「いびきが大きい」、「呼吸が止まっている」と指摘されて受診される方が多い疾患です。ですが、特に指摘がない場合でも、朝起きても熟睡感がない、日中に強い眠気に襲われるなどの症状がある方には、一度検査を受けることをお勧めします。 【ご相談をお受けしています】 当院では、一般内科、脳神経内科(水曜日を除く・予約不要)、呼吸器内科(金曜日・予約制)、循環器内科(水曜日・予約制)でご相談をお受けしております。 必要に応じて、ご自宅で実施できる簡易式睡眠時無呼吸検査を行い、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断した場合には、持続陽圧呼吸療法(CPAP)を開始いたします。 CPAP療法とは、睡眠中に鼻マスクを装着し、一定の圧力をかけた空気を送り込むことで、気道の閉塞を防ぐ治療法です。 【睡眠時無呼吸症候群(SAS)と関連の深い疾患・原因】 睡眠時無呼吸症候群(SAS)と関連の深い疾患や原因には、以下のようなものがあります。重症の場合は、低酸素状態が続くことで脳血管疾患や心疾患の発症リスクが高まるため、注意が必要です。 @呼吸器疾患:慢性閉塞性肺疾患(COPD、タバコ病)、気管支喘息 @循環器疾患:高血圧症、不整脈、虚血性心疾患、心不全 @脳神経疾患:アルツハイマー病、脳血管障害、パーキンソン病 @精神科疾患:うつ病、不安症、双極性障害、統合失調症 @その他、SASになりやすい原因 :肥満症、小顎症、扁桃肥大、鼻閉(慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎等)、加齢 CPAP療法では月一回の定期受診が必要ですが、不眠や日中の眠気の改善が期待でき、より快適な日常生活につながります。 気になる症状ある方は、まずはご相談ください 参考:日本医師会雑誌 第155巻 第3号