すい臓

  • 腰痛症に潜む、内科疾患

    腰痛は、筋肉や骨のトラブルに由来すると思われがちですが、意外と内科疾患が潜んでいる場合があります。 筋肉や骨に関する専門家はもちろん整形外科の医師ですが、当院でも即日・予約なしでのCT等を用いて内科疾患との鑑別診断を行うことができます。 突然の腰痛にお困りの方はぜひ一度ご相談ください。 受付時間内にいらしていただけましたら、ご予約は不要です。 当院での処置が可能な腰痛の場合は、リハビリ室での継続的な治療もご利用いただけます。   下は、筋や骨の不調による腰痛と各疾患に由来する腰痛との違い、代表的な疾患例です。 受診の際の参考にしてください。   筋・骨の不調による腰痛の特徴(いわゆるギックリ腰など) ♦屈む・反る・立ち坐りなど動作に伴って痛みが増悪する ♦転倒・重量物の挙上・長時間の運転など明確なキッカケが存在する ♦筋の張り感や重だるさなど痛みの出現までに前駆症状が存在する     内臓疾患に併発する腰痛の特徴 ♦動いても動かなくても常に腰が痛い ♦数か月スパンで痛みが増していく ♦安静にしていても改善しない・長引く ♦発熱や体重減少、排尿異常を伴う ♦「空腹時・夜間に痛む」「激痛が急に出たり消えたりする」など各器官の特徴的な症状を伴う     腰痛を併発する内臓疾患の代表例   【消化器系(特徴的な症状:腹痛、血便、嘔吐など)】 ♦胃潰瘍:みぞおちから左にかけて痛む ♦十二指腸潰瘍・穿孔:みぞおちから右にかけて痛む、空腹時・夜間に痛む ♦胆石:みぞおちや右脇腹から背中・腰に広がる痛み ♦膵炎:背部痛(前かがみで楽になることもある) ♦膵臓がん:初期は無症状のため腰痛などの症状を感じる頃には進行していることも、早めの受診を ♦便秘・腸閉塞:便やガスで腹壁が圧迫され腰痛につながることも ♦消化管穿孔:穿孔部位に激しい痛み、吐き気・嘔吐を伴うことも、腹膜炎につながる可能性あり   【泌尿器系(特徴的な症状:排尿障害、血尿など)】 ♦尿路・腎結石:男性に多い、突然の激痛が出たり消えたりを繰り返す、血尿や吐き気を伴う ♦腎盂腎炎:腰よりやや上が痛む、発熱する、排尿痛を伴う ♦前立腺がん:初期は無症状のため腰痛などの症状を感じる頃には進行していることも、早めの受診を ♦腎がん・腎嚢胞:慢性的な腰痛の原因になることも   【婦人科系(特徴的な症状:下腹部痛、不正出血、おりもの量の増加など)】 ♦子宮内膜症:若い女性に多い、月経痛など月経トラブルが強くなる、腰だけでなく背中・股関節・脚にまで痛みが広がることも ♦子宮筋腫:月経過多や月経痛などの月経トラブルが起きる、筋腫が肥大化すると下腹部に硬い物が触れることも ♦卵巣嚢腫破裂や茎捻転:月経異常や下腹部痛   【循環器系(特徴的な症状:締め付けられるような痛み、激痛 ※緊急性高い)】 ♦心筋梗塞:締め付けられるような背中や腰の痛み ※命に関わるのですぐに救急搬送を! ♦解離性大動脈瘤:腰や下腹部の突発的な激痛 ※命に関わるのですぐに救急搬送を! ♦腹部大動脈瘤:拍動性のしこりを伴うことも   【脊椎や脊髄の腫瘍】 ♦原発性腫瘍:手足のしびれや感覚障害が起きる、進行すると排泄障害を惹起することも、夜間も痛む ♦転移性腫瘍:肺・乳・前立腺がんからの骨転移が多い、がんの既往がある場合の腰痛は要注意   【その他】 ♦帯状疱疹の初期症状:腰に当たる神経節に出た場合は皮膚症状の前に腰痛を感じることも ♦うつ病や自律神経失調による身体症状:ストレスにより筋緊張が高まったり血流が悪化したりして腰痛につながることも、脳からのドーパミン放出が減ると痛みを感じやすくなるという報告もある     膵臓がんや胃潰瘍など当院の検査だけではわかりづらい疾患もありますが、CT撮影はもちろん採血や尿検査も当日行えるので鑑別ができ、また各器官の専門医に紹介することもできます。 リハビリテーション科もございますので、筋や骨由来の腰痛の応急処置・治療も行えます。 長引く、あるいはいつもと違う腰痛にお悩みの方は、内科疾患の可能性も踏まえて、是非一度ご相談ください。  

  • 増え続ける“すい臓がん”を早期発見するために

    ◆すい臓がんとは? すい臓にできるがんで、死亡率が高いのが特徴です。 現在、日本における罹患数(その癌にかかった人の数)の順位は、他の癌と比べ、男性7位・女性6位であるにも関わらず、 死亡者数では、他のがんと比べ、男性4位・女性3位と、罹患数に対して、死亡率が高い癌です。 その理由として、治療が難しいという点、症状が出にくく早期発見に至るケースが少ないという点が挙げられます。 がんの部位別統計   ◆すい臓の役割とは? ①食べたものを消化するためのすい液を出すこと ②糖をエネルギーに変えるホルモン(インスリン等)を出すこと   ◆すい臓がんは増えている? 世界的にもすい臓がんの罹患者数は増加傾向にあるようです。 食の欧米化が進み、食物の消化やエネルギー貯蔵に関わるすい臓の負担が増えたことが原因とみられています。 日本でも罹患数は男女ともに年々増加しています。   ◆すい臓がんの症状とは? 進行すると以下の症状が現れますが、そのときには手遅れとなっている場合が多いです。 ①腹痛 ②食欲不振 ③腹部膨満 ④体重減少 ⑤黄疸 ⑥糖尿病の発症・悪化 ⑦腰や背中の痛み   ◆すい臓がんを早期発見するには? MRI・CTなどすい臓の画像検査によりすい臓がん発症の可能性がある状態を見つけることができます。 上記状態から定期的な経過観察を行うことで、すい臓がんの早期発見を目指します。 後述のリスク因子をお持ちの方はお気を付けください。   ◆すい臓がんのリスク因子とは? ①家族歴:家族に膵臓癌等に罹った人がいる ②糖尿病:現在治療中 ③飲酒:1日にビール900ml・ワイン3杯以上 ④喫煙:過去も含み喫煙習慣者 ⑤肥満:BMIや内臓脂肪量が肥満 ⑥慢性膵炎:現在治療中・石灰化が見られる ⑦加齢:50歳以上 1つでも該当する場合には注意が必要です。   ◆早期発見するにはどこへ? 当院では、症状、検査ですい臓癌の疑いがある場合は、さらなる検査で各種病院や、連携している▷AIC八重洲クリニック画像検査センターでのすい臓ドック等をおすすめしております。 リスク因子の高い方(糖尿病のHbA1cが急速に増悪する方は要注意です)や、すい臓に不安のある方などは、お気軽に当院にてご相談ください。  

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