認知症 早期の気づきと早期対応が大切です
認知症とは、脳の病気や障害などにより認知機能(記憶・判断・計算・理解・学習・思考・言語など)が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態です。 早期発見・早期対応が、その後の生活の質を大きく左右します。 【なぜ早めに対応すべきなのでしょうか?】 認知症でない可能性もあります てんかんや正常圧水頭症など、薬や外科処置が有効な病気が原因のこともあります。 将来への余裕ある準備ができます 軽度のうちから介護サービスを利用することで日常生活が安定します。 本人・家族・関係者が話し合うことで、最後まで穏やかに過ごすことができます。 【気づきのきっかけとなる変化】 以下のような変化が見られたら、早めにご相談ください。 「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」もございます。 ※(東京都福祉局「とうきょう認知症ナビ」の画面が開きます(外部サイト)) このチェックリストは、認知機能の低下がないか自分でチェックできるよう、東京都が開発したものです。検診の対象でないかたも、誰でも行うことができます。 点数が20点以上、またはご心配な方は、練馬区の公式ホームページ:物忘れ検診のお申し込みフォーム」から、または地域包括センターにて検診をお申込みください。 ※ご家族からのお申し込みも可能です 【練馬区ではもの忘れ検診を無料でおこなっています】 練馬区では70歳以上の方を対象に、もの忘れ検診を無料で実施しています。 自覚していなかった心身の変化に気づくきっかけになります。 75歳以上の方は、運転免許更新時に検診結果を活用できます。 もの忘れ健診は当院でも実施しております。 ※練馬区もの忘れ検診について詳しくは下記Blogをご参照ください。 ▶練馬区もの忘れ検診(無料)のお知らせ 対象 受診券 70歳・75歳の方 全員に受診券を送付(5月) 上記以外の70歳以上の方 自宅または地域包括支援センターでチェックリストを実施し、希望者に受診券を送付。詳細は区ホームページをご覧ください。 【認知症について知ろう 認知症の主な種類】 アルツハイマー型 血管性認知症 脳神経が変性・萎縮し、もの忘れから始まりゆっくり進行します。 認知症の中で最も多いのがアルツハイマー型です。 脳梗塞・脳出血が原因。「まだら認知症」が特徴で、症状が部位により異なります。 レビー小体型 前頭側頭型 幻視やパーキンソン症状(手足の震え・小刻み歩行)があらわれます。 言葉が出にくい、感情の抑制困難、社会ルールを守れなくなるなどの症状が特徴です。 【軽度認知障害(MCI)とは】 正常とも認知症ともいえない中間の状態で、記憶などの能力が低下しているものの、日常生活への支障は軽微です。 MCIの方の約半数は、5年以内に認知症へ移行するといわれています。 この段階から運動などの予防活動を始めることで、認知症の進行を遅らせることが期待されます。 同年代より物忘れが多いと感じたら、念のため専門医を受診しましょう。 【若年性認知症】 65歳未満で発症した場合を指します。都内に約4,000人と推計されています。経済的問題や家族への影響が大きく、多様な社会的サポートが必要です。 ・通院医療費・住民税等の軽減制度があります ・40歳以上は介護保険サービスを利用可能です ・相談は、地域包括支援センター/東京都若年性認知症総合支援センター( 03-3713-8205)でも受け付けています。 【アルツハイマー病の新しい薬 抗アミロイドβ抗体薬】 『抗アミロイドβ抗体(レカネマブ、ドナネマブ)』は、アルツハイマー病の原因に働きかけ進行を抑制する国内初承認薬です。これまでに日本で承認されている認知症の薬(ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチン)とは、異なるはたらき(作用機序)をもっています。 従来の認知症治療薬は、今ある症状を和らげる薬でした。 これに対して抗アミロイドβ抗体は、アルツハイマー病の原因になっている物質(アミロイドβ)を取り除く作用があり、アミロイドβのかたまりを取り除き、アルツハイマー病の進行を抑制することが期待されます。 『抗アミロイドβ抗体(レカネマブ、ドナネマブ)』の対象・使用条件・副作用の詳細は東京都の特設サイトで詳しく紹介しています。 ご参考になさってください。 ▶東京都特設サイト「アルツハイマー型認知症のの新しい薬ができました」(https://www.tmghig.jp/dementia-support/) 早期の気づきと早期対応が、本人と家族の安心につながります。一人で抱え込まず、気になることがあれば、まずはご相談ください。 当院では、麦島 真理医師の脳神経内科(水曜以外・予約不要)にて認知症外来を実施しております。 認知症の程度がわかる簡単な問診はもちろん、必要な場合はその日のうちに頭部CTを撮影し、すぐに治療を始めることができます。 ご家族の方からのご相談も承っておりますので、一度ご本人様とご一緒にお越しください。