神経内科

  • 今、頭痛外来に注目が集まっています

      頭痛は、市販薬で対処しながら我慢するものだとお思いではありませんか? しかし慢性的な頭痛は、専門外来による治療で、症状改善を見込める疾患です。 また、命に関わるものから発症を抑えられるものまで、その原因も多岐にわたります。   「頭痛が起きそうだから外出を避けよう」 「頭痛が起きてしまったから予定をキャンセルしなくては」 このように生活に支障が出ている方も、おひとりおひとりの病態に合わせた的確な治療を行うことで、お悩みを改善できるかもしれません。   「頭痛に苦しむ人を一人でも減らしたい」そのような思いから、頭痛専門外来は生まれ、各地に広がっております。 当院の位置する練馬区でも下の記事のとおり、頭痛外来を設ける医院が増え、その需要が高まっているように感じます。 当院頭痛外来に関しても詳しく取材いただいたので、是非ご一読ください。   【2025年】練馬区の頭痛外来 おすすめしたい6医院       現在、慢性的な頭痛に関しては、下記の治療法などで実際に改善している例がございます。 ・筋肉の緊張緩和や姿勢改善 ・発作の頻度を減らし、症状を軽減するために服用する予防薬 ・発作時、または、発作前兆時に服用する頓服薬 ・定期接種で発症を抑える注射(▷詳細はこちら)   当院では頭部CT撮影も即日・予約なしで実施できるので、緊急性の高い脳の疾患による頭痛も鑑別いたします。 まずは頭痛の記録を付けたり検査を実施し、頭痛とあなた自身のことを知るところから始めましょう。 ご自身や周囲の方が、頭痛にお悩みの際は、是非お気軽にご相談ください。     麦島内科クリニック – レビュー  

  • 頭を強く打ったときの注意点

      高齢の方を中心に、「転倒にて頭部を強打しました。どうしたらいいですか?」という質問が増えております。 ご自身や周囲の方が頭を強く打ったときには、下の症状がないか注意してください。また、下の症状がなくても、激しい運動はすぐに中止し安静にしてください。   【頭部を打った直後の危険な症状】 ・意識がなく会話ができない ・傷があり出血している ・打ったところがひどく腫れている ・頭痛がする ・吐き気がある/嘔吐した ・物が見えにくい ・鼻や耳から出血している ・ぼーっとする ・歩くとふらつく ・身体の一部に力が入らない   上記症状が一つもなく、本人が元気である場合には脳の損傷の可能性は低いですが、意識が低下したり、脱力・嘔吐したりがある場合は救急で病院を受診してください。症状が軽度でもご心配な方は、脳神経内科、外科にて脳の画像検査を実施することをおすすめします。当院では当日に予約なく頭部CTを撮影し、脳出血等の脳損傷の有無をすぐに確認できます。 ただし、検査で異常が見られなくても、しばらく経ってから症状が表れることがあります。脳の血管についた傷が小さい場合、直後の画像検査では発見できないことが多いため時間の経過とともに漏れ出た血液が頭蓋内に溜まっていくと、脳を圧迫し、命に関わる危険性もあります。 そのため頭を打ってから1~2日間は特に注意をして、入浴や運動、飲酒などは控え、安静に過ごしましょう。 また、頭蓋内の出血による症状は、1~2か月経ってから出現することもあります。特に高齢者の場合、受傷から1か月以上経っていても、下の症状が見られたら、すぐに当院か医療機関に連絡してください。   【時間が経っていても危険な症状】 ・吐き気があり繰り返し嘔吐する  ・ひきつけやけいれんを起こす ・頭痛がだんだんとひどくなる ・頭がぼーっとして物忘れがひどくなる ・手足の力が入りにくい ・ふらふらするなど歩行が普段と異なる ・すぐに眠り込んで呼びかけても起きない ※頭を打ったあと、眠る際は3~4時間おきに軽く声をかけ、意識の有無を確認してください ・話をしていても受け答えがおかしく、見当違いのことを話す ・目が見えにくい、焦点が定まらない、物が二重に見える ・鼻や耳から水のようなものが流れてくる、血液が混じる ・元気がない、機嫌が悪い(子供の場合、ずっと泣き続けている等)   ※高齢者や小児の場合は、本人が自覚症状をうまく伝えられない場合があります。ご家族の方もこの注意点をご確認いただき、普段と様子が違うようであれば、当院にご相談ください。     以下、頭部を打った際に考えられる傷病名です。   皮下血腫 たんこぶ 皮膚と頭蓋骨の間で出血を起こした状態です。多くは冷却や安静で治癒しますが、血腫が大きくぶよぶよとする場合は、骨折の可能性があるので、画像検査をおすすめします。額など目に近い部分では、血が目の周囲に落ちてくるので、驚かれる方がいますが、目には異常がないことがほとんどです。 脳震盪 (ノウシントウ) 頭痛、吐き気、集中力の低下、言葉が出づらい、一時的な記憶障害などの症状が表れます。スポーツで起こりやすいので、その場合は絶対にプレーを再開しないでください。再受傷した場合、死亡事故に繋がる危険があります。 外傷性 くも膜下 出血 脳は外側から頭蓋骨-硬膜-くも膜に覆われており、くも膜と脳の間で出血した状態です。すぐに投薬や手術など適切な治療が必要です。 急性硬膜下 血腫 急性硬膜外 血腫 硬膜とくも膜の間で出血した場合が「急性硬膜下血腫(発症:早い)」、頭蓋骨と硬膜の間で出血した場合が「急性硬膜外血腫(発症:遅い)」です。どちらも手足の痺れや麻痺、悪心、嘔吐、痙攣、瞳孔の左右差などが出現し、CTで診断できますが、緊急手術が必要となる場合もあります。 脳挫傷 (ノウザショウ) 脳自体が損傷した状態です。障害を受けた部位に応じて、身体の片側の麻痺、言葉が出づらい、理解できない、意識低下、呼吸困難などの症状が表れることがあります。後遺症として、後述の高次脳機能障害が発症することもあります。 高次脳機能 障害 「記憶障害」:思い出せない・新しく覚えられない、「注意障害」:注意力散漫・集中力低下、「遂行機能障害」:考える・解決するといったことが難しくなる、「社会的行動障害」:無関心やイライラ・性的逸脱行為・ギャンブルへの没頭などが挙げられます。 頭蓋骨骨折 身体の片側の麻痺や感覚障害・言語障害・痙攣などの症状を引き起こす可能性があり、頭蓋骨の内圧が高くなると、強烈な頭痛・嘔吐・意識障害などを伴うこともあります。頭蓋骨骨折が疑われる場合は、すぐに救急車を呼びましょう。      

  • 【予約制】令和7年度 練馬区帯状疱疹ワクチン助成継続のお知らせ

    練馬区では、令和7年度も帯状疱疹ワクチン任意接種の助成を継続しています。 本年度は前年度までと対象者が一部異なりますのでご注意ください。 当院での接種をご希望の方は、お手元に予診票が届きましたら、窓口・お電話にてご予約ください。 (注意1:50歳の方は誕生日の前日より接種可能です) (注意2:助成対象はいずれかのワクチンを生涯で一度に限ります)     【対象者】   下記(A)・(B)いずれかに該当する練馬区民(帯状疱疹ワクチンの助成接種がまだの方)   (A)①~④いずれかに該当する方(予診票が届く) ①本年度65歳を迎える方(今後は65歳定期接種となる予定) ②接種日時点に60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害で障害者手帳1級程度の障害がある方 ③本年度70・75・80・85・90・95歳を年齢を迎える方 ※令和11年度までの特例措置 ④100歳以上の方 ※本年度のみ  65歳  昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生まれ  70歳  昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生まれ  75歳  昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生まれ  80歳  昭和20年4月2日~昭和21年4月1日生まれ  85歳  昭和15年4月2日~昭和16年4月1日生まれ  90歳  昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生まれ  95歳  昭和5年4月2日~昭和6年4月1日生まれ  100歳以上  大正15年4月1日以前の生まれ 上記③・④の方はこの期間を逃すと帯状疱疹ワクチンの助成接種ができなくなる可能性がございます。 ご希望の方はお早めにご予約ください。(定価での接種は期間後も可能です)   (B)1⃣~2⃣いずれかに該当する方 1⃣本年度50歳を迎える方(予診票が届くので誕生日の前日から接種可能) 2⃣本年度51~64歳を迎える方(予診票が届かないので発行手続きが必要)  ▶『予診票発行の手続き』       【予診票発送時期】   (A)①~④:令和7年 6月下旬 発送予定   (B)1⃣:令和7年 4月下旬 発送予定   2⃣:予診票発行手続き完了後1~2週間程度       【費用】    〇生ワクチン (1回接種)  当院定価:1回8800円  助成後:自己負担金 4000円のみ    〇不活化ワクチン(2か月以上空けて、6か月以内に2回接種)  当院定価:1回22000円(2回で4,4000円)  助成後:自己負担金 1回1,1000円(2回で2,2000円)のみ     【助成期間】  令和7年4月1日から令和8年3月31日まで (不活化ワクチンご希望の場合は令和7年1月31日までに1回目を接種済みでないと助成期間内に2回目を接種できません)     【各ワクチンの比較】 当院では不活化ワクチン「シングリックス」の接種を推奨しております。   副作用の説明や、予防接種を受けることができない方に関する詳細は予診票に同封のお知らせに記載されております。 必ずご一読のうえご予約ください。特に他院に通院中の方は、主治医の先生とご相談のうえご予約ください。     【注意点】   1. 63歳・77歳・82歳・96歳など定期接種の狭間となる年齢を迎える方は、本年度の助成接種はできません。接種をご希望の方は、定価で接種していただくか、対象の年齢を迎える年度までお待ちください。 ※100歳以上の方の助成は本年度限りでございます   2. 上記(B)の2⃣にあたる本年度に51~64歳を迎える方は、令和7年度の予診票が郵送されません。 ご予約前に必ず、予診票の発行手続きを行ってください。(令和6年度に不活化ワクチンの1回目を接種され、4月以降に2回目を接種される方も、同様に令和7年度の2回目の予診票が必要となります)    3. 他院に通院中の方は、必ず主治医の先生とご相談のうえご予約ください。   4. 過去に帯状疱疹にかかった方も助成接種ができますが、現在発症中の方は、症状が落ち着くまで当院での接種はできません。   5. 過去に帯状疱疹ワクチンを自費により任意接種した方で、助成接種の希望がある方は、必ず主治医の先生・当院接種医とご相談ください。   6. 他ワクチンとの同時接種が可能な場合もございますが、当院では別日を推奨しております。同時接種をご希望の方は、不可能な場合もございますので、必ず医師・看護師にご相談ください。     【接種当日の持ち物】   1. 記入済みの予診票 2. マイナンバーカードなど身分を証明できるもの     詳しくは練馬区公式HPにてご確認ください。  

  • 麦島 真理 医師が一過性脳虚血発作に関して俳優・角野卓造さんと対談しました

      以下、対談内容の記事でございます。こちらも併せてご覧ください。   角野卓造「脳梗塞」の危機で「狭心症」も発覚していた…舞台引退の真相とは   上の記事がyahoo!ニュースにも取り上げられました。 一過性脳虚血発作や脳梗塞に関して身近に感じている方々のコメントなども寄せられております。 角野卓造「脳梗塞寸前」…狭心症も発症した壮絶闘病と今  

  • 新しい片頭痛薬 レイボーについて

    頭痛に振り回され仕事や学業を全力で頑張れない、頭痛になるかもと考えると思う存分自分のやりたいことができない、そんなつらい片頭痛を我慢して毎日を過ごしている方は少なくないでしょう。 片頭痛は他の頭痛と比べて痛み方や痛みの時間、症状が異なります。片頭痛は、つらい頭痛を繰り返し、光や音を不快に感じたり吐き気を伴ったりする神経疾患です。   ≪片頭痛発作の特徴≫ ・じっとしているほうが楽(動くと痛みが強まる) ・吐き気を伴う ・光や音が過度に気になる(暗くて静かな部屋にいたい)   レイボーは片頭痛発作の原因に直接はたらく新しいお薬です レイボーは、今までのお薬とは違う、新しいタイプの急性期治療薬で、片頭痛発作に対する効果が期待されています。   〇片頭痛発作のとき・・・ 脳の様々な場所で神経の活動が活発になり、片頭痛の原因となる物質が過剰に放出されることで、片頭痛発作がおこります。   〇レイボーを服用すると・・・ レイボーは、片頭痛発作を引き起こしている脳の神経に直接はたらき、片頭痛発作の症状をやわらげると考えられています。   レイボーは片頭痛発作が起きたときに飲むお薬です レイボーは、様々な種類の頭痛の中でも片頭痛だけに聞く、片頭痛専用のお薬です。片頭痛発作時のみ使用し、予防的には使用しないようにしてください。 服用するタイミングに影響されにくいお薬ですが、片頭痛発作が起きはじめたら、我慢せず早めに服用しましょう。服用するタイミングがわからない場合は、医師にご相談ください。   また、このお薬をしようしてもまったく効果が認めらない場合や、いつもと違う頭痛があらわれた場合は、ほかの原因による頭痛の可能性があるので、それ以上このお薬を使用せず、医師に相談してください。   【服用にあたってのご注意】 このお薬は、めまい感や眠気があらわれることがあります。 ・このお薬でのめまい感や眠気は、お薬を服用してから1時間以内にあらわれることが多く、およそ数時間でおさまると報告されており、また、はじめての服用時に最もあらわれやすいとされています。 ・このお薬では1回の服用量が多いときに、これらの症状があらわれやすくなることが報告されています。 ・めまい感や眠気は、お薬とは関係なく、片頭痛によっておこることもあります。 ・お薬を服用してこれらの症状がつらい場合は無理をせずに過ごし、必要であれば医師または薬剤師にご相談ください。 ・めまい感や眠気を感じることがあるため、レイボー服用後は自動車の運転などを避けてください。 お薬の用量は患者様の状態によって調節します。医師と相談し、ご自身にあった用量を服用しましょう。   適正使用のお願い ・頭痛の治療薬(市販薬、鎮痛薬を含む)を過剰に使用すると、頭痛が悪化することがあります。これを薬剤の使用過多による頭痛といいます。 ・痛みに対する不安から薬を早めに飲んだり、頭痛がないのに薬をのむことなどで、薬剤の使用過多による頭痛にならないために、本剤を含め、頭痛治療薬を適切に使用し、薬剤の効果が認められない等の場合は、早めに担当医師に相談してください。   片頭痛でお悩みの方は一度ご相談ください。 水曜日を除く毎日、内科、脳神経内科で診療しております。  

  • 手掌多汗症の診断、治療開始いたしました

    水曜日以外の脳神経内科の麦島真理医師が手掌多汗症の治療を開始いたしました。 掌(てのひら)に、よく汗をかく方で、次のようなお悩みをお持ちの方がいらっしゃるかと思います。 ・ スマホが使いにくい  ・ いつも手が冷たい  ・ 紙がふにゃふにゃになる  ・ ハイタッチや握手が苦手  そのような方のための掌に直接塗布する治療薬『アポハイド®ローション20%』の処方が、当院でも可能になりました。     【接種対象者】 頭部・顔面、手掌、足底、腋窩に温熱や精神的負荷、またそれらによらずに大量の発汗がおこり、日常生活に支障をきたしている方。   局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま6か月以上認められ、 下記診断基準6症状のうち2項目以上あてはまる場合を多汗症と診断します。 ①発症が25歳以下である。 ②左右対称性に発汗がみられる。 ③睡眠中は発汗が止まっている。 ④一週間に1回以上の多汗のエピソードがある。 ⑤それらにより日常生活に支障をきたす。     【使い方】 ・1日1回就寝前に、掌に塗るお薬です。 ・塗ったあとは、起床後まで手を洗わないでください。 ・子供の手や目の届かないところに、保管袋に入れて保管してください。   ①お薬を塗る前に、掌の水分などをよく拭いてください。 ②掌にお薬を適量出してください。(1回分の目安は5プッシュです。) ③左右の掌に均等に塗り広げます。※掌以外の部位には使用しないでください。 ④お薬を塗ったまま、就寝します。※お薬が乾くまで寝具などに触れないようにしてください。 ⑤起床後は、手を流水でよく洗ってください。     体質だと諦めていた方も、症状を和らげる治療法を、一緒に考えていきましょう。 水曜日以外の受付時間内であれば、予約なしでいつでも受診いただけます。 ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。   ▷手掌多汗症に関して詳しくはこちらのWebサイトをご参照ください      

  • 【予約制】練馬区 帯状疱疹ワクチン助成継続のお知らせ

    練馬区では、令和6年度も50歳以上の区民の方を対象とした帯状疱疹ワクチン接種の助成を継続しています。 本年度は昭和49年4月2日~昭和50年4月1日生まれの方(令和6年度に50歳を迎える方)に対し、4月中旬ごろ予診票が区から発送されます。 当院での接種をご希望の方は、お手元に予診票が届きましたら、窓口・お電話にてご予約ください。 (助成対象はいずれかのワクチンを生涯で一度に限ります)   【費用】  〇生ワクチン (一回接種)一回8800円  4000円助成されますので4800円になります。  〇不活化ワクチン(二か月以上空けて、二回接種)一回22000円  11000円助成されますので一回11000円、二回で合計22000円になります。 【助成期間】  令和6年4月1日から令和5年3月31日まで (不活化ワクチンご希望の場合は1月31日までに一回目を接種済みでないと助成期間内に二回目を接種できません) 【有効性】  生ワクチンは50~60%の予防効果で持続期間は約7年  不活化ワクチンは95%の予防効果で持続期間は約9年  (当院では不活化ワクチンを推奨しております) 副作用の説明や、予防接種を受けることができない方に関する詳細は予診票に同封のお知らせに記載されております。 必ずご一読のうえご予約ください。特に他院に通院中の方は、主治医の先生とご相談のうえご予約ください。 ▷帯状疱疹およびワクチンに関する詳細   また、本年度に50歳を迎える方以外で、令和6年4月以降に接種を希望される満50歳以上の方は、令和6年度の予診票が必要となります。  ご予約前に必ず、予診票の発行手続きを行ってください。 (令和5年度に不活化ワクチンの1回目を接種され、4月以降に2回目を接種される方も、同様に令和6年度の2回目の予診票が必要となります。)    詳しくは練馬区公式HPにてご確認ください。  

  • 【50歳以上】帯状疱疹をワクチン(シングリックス)で予防しましょう【予約制】

    当院では予約制で帯状疱疹ワクチンの任意予防接種を行っております。 50歳以上で、ご希望の方はお電話・窓口・診察にてお気軽にご相談ください。   ①帯状疱疹とは? 帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス[VZV](いわゆる“水ぼうそう”)の再活性化により発症します。 VZVは、水ぼうそうにかかったことのある人の身体のなかに長期間潜伏しており(その間ほぼ無症状)、加齢やストレスで免疫機能が低下すると、再活性化し、帯状疱疹を発症します。 50歳以上の日本人におけるVZVの抗体保有率は、ほぼ100%であるため、 50歳以上のほぼ全ての日本人に帯状疱疹発症のリスクがあるといえます。   ②帯状疱疹が発症すると? 帯状疱疹を発症すると、多くの場合、水ぶくれを伴う赤い発疹が左右どちらか、帯状に皮膚に現れます。 体だけでなく、顔や頭にも出ることがあり、強い痛みを伴う場合には、「仕事・家事ができない」等日常生活に支障をきたします。 治療にもよりますが、症状は通常3~4週ほど続くといわれています。 また、帯状疱疹はさまざまな合併症につながることがあります。 ■帯状疱疹の合併症 帯状疱疹後 神経痛(PHN) 皮膚の発疹改善後も持続する疼痛 ラムゼー・ ハント症候群 耳痛、外耳道水痘、舌前方のしびれ、顔面神経麻痺 皮膚細菌性 二次感染 溶連菌感染症、ブドウ球菌性蜂窩織炎など 聴覚障害 難聴 眼合併症 角膜炎、上強膜炎、虹彩炎、結膜炎、ブドウ膜炎、急性網膜壊死、視神経炎、緑内障 血管炎(脳炎) 脳血管炎、昏迷、痙攣、一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞 無菌性髄膜炎 頭痛、髄膜刺激症状 運動神経炎 筋力低下、横隔神経麻痺、神経因性膀胱 ベル麻痺 片側性顔面神経麻痺 横断性脊髄炎 麻痺、知覚麻痺、括約筋障害 なかでも帯状疱疹後神経痛(PHN)に長く悩まされる方が多く、50歳以上の帯状疱疹患者の中で、5人に1人がPHNを発症したという研究結果もあります。 (小豆島スタディ-小豆島在住の50歳以上の男女12,522例を対象)   ③帯状疱疹にかかりやすいのは? 帯状疱疹の発症率は、50歳代から上昇し、その後ピークを迎えます。 80歳までに3人に1人が発症するという研究結果もあります。(宮崎スタディ) また、特定の基礎疾患がある方において、帯状疱疹の発症リスクが高くなる国内の報告もあります。 以下、帯状疱疹の発症に関連があるとされる17疾患中の14疾患における 帯状疱疹発症ハザード比(=相対的な危険度:1に近いと帯状疱疹を発症しづらい)です。 悪 性 腫 瘍 悪性リンパ腫 8.39  全身性エリテマトーデス 4.11  食道がん 4.05  糖尿病 2.38  脳腫瘍 3.69  椎間板ヘルニア 2.27  婦人科がん 3.34  腎不全 2.21  乳がん 2.34  関節リウマチ 2.03  肺がん 2.17  高血圧 1.93  胃がん 1.92  Hata A. et al.: Infection. 39(6), 537-544, 2011 より抜粋 大腸がん 1.82    ④帯状疱疹ワクチン【シングリックス】とは? ●帯状疱疹を予防するために独自に開発された世界初のサブユニットワクチンです。(生ワクチンとは異なります) ●50歳以上のいずれの年齢層においても、帯状疱疹予防効果を示しました。[国際共同第Ⅲ相臨床試験] ●延長試験において、帯状疱疹予防効果が(平均値で)9.6年まで観察されました。 以下、もうひとつの帯状疱疹ワクチン(水痘ワクチン)も含めた表です。   帯状疱疹予防ワクチン ワクチン名  シングリックス  水痘ワクチン ワクチンの種類  不活化ワクチン  生ワクチン 接種回数  2回(2か月後に2回目接種)  ※遅くとも6か月後までに2回目接種  1回 接種方法  筋肉内注射  皮下注射 帯状疱疹 […]

  • 3月11日(月)午後のみ 麦島真理 医師 休診のお知らせ

    感染対策連携カンファレンスへの参加のため、 3月11日(月)は午後のみ、麦島真理医師の診療が臨時休診となります。 麦島康司医師は、通常通り午後の診療をいたします。 発熱外来やリハビリ等、真理医師の診療以外は午後も通常通り行います。 ※午前の診療は全て通常通りです ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。

  • 神経の痛みでお悩みの方へ

    何らかの原因によって傷ついた神経が過敏になってしまうと痛みの信号を出しすぎることがあります。 このような痛みを「神経障害性疼痛」と呼びます。 帯状疱疹後の長引く痛みや、糖尿病神経障害に伴う痛み、坐骨神経痛などに代表され、一般的な鎮痛薬が効果を示しにくいといわれています。 神経障害性疼痛は、しびれのような、電気が走るような、焼けるような、ビリッとくる痛み方が特徴です。 怪我や炎症がない、あるいは治ったにもかかわらず痛みが続く場合は「神経障害性疼痛」の可能性があります。 「神経の痛み」に対する治療には、薬物療法や理学療法、神経ブロック療法など、様々なアプローチ方法が存在します。 症状や重症度などに合わせて、医師があなたにとって最適な治療法を組み合わせ、専門スタッフと連携しながら痛みの改善・悪化予防を目指します。 ★薬物療法 さまざまなお薬があり、痛みの種類や重症度などに合わせて、医師が処方します。 ●NSAIDs(非ステロイド性消炎・鎮痛薬)  抗炎症作用をもつステロイド以外のお薬の総称です。  いわゆる「痛み止め」として、主に炎症の痛みに対し、処方されます。 ●神経障害性疼痛薬  神経が傷つき、痛みの信号が出すぎている場合に効果を示すお薬です。  眠気やふらつきなどの副作用があらわれることがあります。 ●オピオイド  強い鎮痛作用を示す医療用麻薬で、他の薬剤を用いても痛みが治まらない場合などに使用が認められています。  吐き気や嘔吐、便秘、眠気などの副作用があらわれることがあります。 ●鎮痛補助薬  本来は痛みの治療薬として開発されたものではなく、痛みの治療に用いられるお薬の総称です。  神経障害性疼痛などの慢性痛や激痛の場合に使用されることがあります。 ★物理、運動療法(リハビリテーション) 温熱療法や電気療法、運動療法などによって痛み自体の改善や痛みに付随する運動機能低下予防を図ります。 神経ブロック療法 神経や神経の周辺に局所麻酔を注射する治療法です。 (当院では実施していないため医師が必要と判断した場合、提携医療機関をご紹介いたします) 外科的療法 手術によって痛みを取り除きます。 薬物療法や神経ブロック療法、その他の治療法であまり効果が期待できない場合に行われます。 (当院では実施していないため医師が必要と判断した場合、提携医療機関をご紹介いたします)   このように神経の痛みに対する治療法といっても様々で、そのなかでどういったものが適しているのかも人それぞれです。 長年の痛みにお悩みの方は、医師と相談し、あなたに合った治療法を探してみましょう。 神経内科は水曜定休です。水曜以外であればご予約なしで午前・午後どちらでも受診いただけます。 受付時間をご確認のうえお気軽にご相談ください。   受付時間 月 火 水 木 金 土 8:45~ 11:30 神経内科 (+専門外来) 神経内科 (+専門外来) 内科 (+専門外来) 神経内科 (+専門外来) 神経内科 (+専門外来) 神経内科 14:45~ 18:00 神経内科 (+専門外来) 神経内科 (+専門外来) 内科 神経内科 神経内科 休診  

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