Month: October 2024

  • 新しい片頭痛薬 レイボーについて

    頭痛に振り回され仕事や学業を全力で頑張れない、頭痛になるかもと考えると思う存分自分のやりたいことができない、そんなつらい片頭痛を我慢して毎日を過ごしている方は少なくないでしょう。 片頭痛は他の頭痛と比べて痛み方や痛みの時間、症状が異なります。片頭痛は、つらい頭痛を繰り返し、光や音を不快に感じたり吐き気を伴ったりする神経疾患です。   ≪片頭痛発作の特徴≫ ・じっとしているほうが楽(動くと痛みが強まる) ・吐き気を伴う ・光や音が過度に気になる(暗くて静かな部屋にいたい)   レイボーは片頭痛発作の原因に直接はたらく新しいお薬です レイボーは、今までのお薬とは違う、新しいタイプの急性期治療薬で、片頭痛発作に対する効果が期待されています。   〇片頭痛発作のとき・・・ 脳の様々な場所で神経の活動が活発になり、片頭痛の原因となる物質が過剰に放出されることで、片頭痛発作がおこります。   〇レイボーを服用すると・・・ レイボーは、片頭痛発作を引き起こしている脳の神経に直接はたらき、片頭痛発作の症状をやわらげると考えられています。   レイボーは片頭痛発作が起きたときに飲むお薬です レイボーは、様々な種類の頭痛の中でも片頭痛だけに聞く、片頭痛専用のお薬です。片頭痛発作時のみ使用し、予防的には使用しないようにしてください。 服用するタイミングに影響されにくいお薬ですが、片頭痛発作が起きはじめたら、我慢せず早めに服用しましょう。服用するタイミングがわからない場合は、医師にご相談ください。   また、このお薬をしようしてもまったく効果が認めらない場合や、いつもと違う頭痛があらわれた場合は、ほかの原因による頭痛の可能性があるので、それ以上このお薬を使用せず、医師に相談してください。   【服用にあたってのご注意】 このお薬は、めまい感や眠気があらわれることがあります。 ・このお薬でのめまい感や眠気は、お薬を服用してから1時間以内にあらわれることが多く、およそ数時間でおさまると報告されており、また、はじめての服用時に最もあらわれやすいとされています。 ・このお薬では1回の服用量が多いときに、これらの症状があらわれやすくなることが報告されています。 ・めまい感や眠気は、お薬とは関係なく、片頭痛によっておこることもあります。 ・お薬を服用してこれらの症状がつらい場合は無理をせずに過ごし、必要であれば医師または薬剤師にご相談ください。 ・めまい感や眠気を感じることがあるため、レイボー服用後は自動車の運転などを避けてください。 お薬の用量は患者様の状態によって調節します。医師と相談し、ご自身にあった用量を服用しましょう。   適正使用のお願い ・頭痛の治療薬(市販薬、鎮痛薬を含む)を過剰に使用すると、頭痛が悪化することがあります。これを薬剤の使用過多による頭痛といいます。 ・痛みに対する不安から薬を早めに飲んだり、頭痛がないのに薬をのむことなどで、薬剤の使用過多による頭痛にならないために、本剤を含め、頭痛治療薬を適切に使用し、薬剤の効果が認められない等の場合は、早めに担当医師に相談してください。   片頭痛でお悩みの方は一度ご相談ください。 水曜日を除く毎日、内科、脳神経内科で診療しております。  

  • COVID-19後遺症について

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかった後、後遺症に悩んでいる方は少なくありません。ほとんどの方は時間経過とともに症状が改善しますが、いまだ不明な点も多く、長引く症状(罹患後症状,いわゆる後遺症)で悩まされている方も見られます。 症状が改善せず続く場合には、かかりつけ医や地域の医療機関に相談しましょう。   ◇COVID-19罹患後の症状の定義  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後の後遺症(Long COVID)とは、COVID-19の感染後に、少なくとも2か月以上持続し、ほかの疾患による症状として説明がつかないことを言います。 COVID-19の急性期から回復した後に新たに出現する症状と、急性期から持続する症状があります。また、症状の程度は変動し、症状消失後に再度出現することもあります。   ◇代表的な罹患後症状  ・疲労感・倦怠感  ・関節痛  ・筋肉痛  ・咳  ・喀痰   ・息切れ  ・胸痛  ・脱毛  ・記憶障害  ・集中力低下   ・頭痛  ・抑うつ  ・嗅覚障害  ・味覚障害  ・動悸   ・下痢  ・腹痛  ・睡眠障害  ・筋力低下   ◇罹患後症状の頻度・持続期間  診断12か月後でも罹患者全体の30%程度に1つ以上の罹患後症状が認められています。いずれの症状でも経時的に有症状者の頻度が低下する傾向を認めました。また、診断後12か月時点では、若年者に感覚過敏、脱毛、頭痛、集中力低下、味覚障害、嗅覚障害が多く、中年者と高齢者では、咳、痰、関節痛、眼科症状が多く認められています。   ◇早くから症状にあった漢方で治療を COVID-19後遺症の関連症状に用いられる漢方薬 関連症状 左記の症状に対して当院がよく用いる漢方 倦怠感・食欲不振 補中益気湯、人参養栄湯、六君子湯 不眠 加味帰脾湯、抑肝散加陳皮半夏、柴胡桂枝乾姜湯 気分の落ち込み(不安・抑うつ)・喉のつまり 加味帰脾湯、半夏厚朴湯、柴胡加竜骨牡蛎湯 頭痛 呉茱萸湯、釣藤散 咳・痰 麦門冬湯、竹筎温胆湯、柴朴湯 身体の痛み 関節痛・筋肉痛  桂枝加朮附湯、疎経活血湯 ※参照:(株)ツムラ冊子 「COVID-19後遺症の関連症状に用いられる漢方薬」より   症状が改善せず続く場合、気になる症状がある場合は一度ご相談ください。 当院では、月曜日一日、総合内科、腎臓内科が予約制で漢方外来を実施しております 又、水曜日を除く毎日、内科、脳神経内科でも診療しております    

  • お昼の感染外来の変更点に関して

    現在、当院では通常診療のないお昼の時間帯に、風邪症状のある方に対し、屋外で新型コロナウイルス感染症や季節性インフルエンザの検査・診療を行っております。 しかし、当院における新型コロナウイルス感染症の陽性率は低下傾向であり、反対にマイコプラズマ肺炎やインフルエンザの患者様が増加する可能性が高まっております。 当院かかりつけの患者様にご不便をおかけしないためにも、現在の感染外来における検査・診療方法を以下のとおり変更することにいたしました。     1.新型コロナ抗原検査の実施は必要に応じて行います 今まで、感染外来は、ほぼ全員にコロナ抗原検査をおすすめしておりました。 今後は、webやお電話での事前問診にてご希望をうかがい、医師の判断のもと抗原検査の必要性を検討し、患者様にもご了承いただくというかたちを取らせていただきます。      2.検査希望がなくても症状のある方は感染外来にて診療・処方を行います 検査を行わない場合、新型コロナ感染症やインフルエンザなどの確定診断は下せません。 したがって、専用のお薬の処方はできませんが、一般的な風邪として解熱剤や咳止めなどを処方いたします。     3.条件に当てはまり、かつ医師が必要と判断した場合は院内でレントゲンやCT撮影を行います 以下の条件どちらかに当てはまり、かつ医師が必要と判断した場合は院内で画像検査を行います。 ①症状固定から5日以上経過している方⇒抗原検査なしで撮影可能 ②5日以内に新しい症状が出た方⇒新型コロナ抗原検査が陰性であれば撮影可能 肺炎などは画像所見が確定診断に有用ですが、院内での撮影となるため、症状が固定している(熱は下がったが咳が続くetc.)方か、新型コロナ抗原検査陰性の方に限らせていただきます。      あくまで参考ではありますが、流行しているマイコプラズマ肺炎に関しては、 現在マイコプラズマの抗原検査キットの流通が滞っておりますが、抗原検査の感度が低く、陰性であってもマイコプラズマ肺炎を完全には否定できない状況です。 そのため、確定診断にはレントゲンやCTの撮影、採血をおすすめいたします。   感染症の流行に関する動向は刻々と変化いたしますが、当院ではしばらく、このような方針で感染外来を進めていきたいと思います。 ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申しげます。   ▷感染外来ご予約はこちらから  

  • 本年度の区健診は11月末までです

    区健診の期限は11月30日です。 当院での健診は完全予約制となっております。 11月はかなり混み合いますので早めのご予約をお願いいたします。 予約が埋まってしまった場合、健診が受けられなくなる可能性もありますのでご了承ください。 ご予約は来院・ネット・お電話にて受付しております。 健診当日は受診券とがん検診希望の方はチケットを必ずお持ちください。 ▷ネットでのご予約はこちらから  

  • 新紙幣対応完了のお知らせ

    当院で導入している自動精算機で新紙幣をご利用いただけるようになりました。 旧紙幣やクレジットカードも今までどおりご利用いただけます。 7月の新紙幣発行開始より対応が遅れてしまい、申し訳ございません。 ご協力誠にありがとうございました。

  • 手掌多汗症の診断、治療開始いたしました

    水曜日以外の脳神経内科の麦島真理医師が手掌多汗症の治療を開始いたしました。 掌(てのひら)に、よく汗をかく方で、次のようなお悩みをお持ちの方がいらっしゃるかと思います。 ・ スマホが使いにくい  ・ いつも手が冷たい  ・ 紙がふにゃふにゃになる  ・ ハイタッチや握手が苦手  そのような方のための掌に直接塗布する治療薬『アポハイド®ローション20%』の処方が、当院でも可能になりました。     【接種対象者】 頭部・顔面、手掌、足底、腋窩に温熱や精神的負荷、またそれらによらずに大量の発汗がおこり、日常生活に支障をきたしている方。   局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま6か月以上認められ、 下記診断基準6症状のうち2項目以上あてはまる場合を多汗症と診断します。 ①発症が25歳以下である。 ②左右対称性に発汗がみられる。 ③睡眠中は発汗が止まっている。 ④一週間に1回以上の多汗のエピソードがある。 ⑤それらにより日常生活に支障をきたす。     【使い方】 ・1日1回就寝前に、掌に塗るお薬です。 ・塗ったあとは、起床後まで手を洗わないでください。 ・子供の手や目の届かないところに、保管袋に入れて保管してください。   ①お薬を塗る前に、掌の水分などをよく拭いてください。 ②掌にお薬を適量出してください。(1回分の目安は5プッシュです。) ③左右の掌に均等に塗り広げます。※掌以外の部位には使用しないでください。 ④お薬を塗ったまま、就寝します。※お薬が乾くまで寝具などに触れないようにしてください。 ⑤起床後は、手を流水でよく洗ってください。     体質だと諦めていた方も、症状を和らげる治療法を、一緒に考えていきましょう。 水曜日以外の受付時間内であれば、予約なしでいつでも受診いただけます。 ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。   ▷手掌多汗症に関して詳しくはこちらのWebサイトをご参照ください      

  • 健診で胸部異常陰影を指摘された方へ

        健診で胸部異常陰影を指摘された方は当院にお越しください。 当院で土曜日午後、日曜日を除く毎日、必要に応じて胸部CT検査を受けられます。(予約不要) また、大学病院所属の呼吸器、肺がん専門の医師が金曜日午前、予約制で外来も実施しております。 当日、診察、検査、診断も可能ですのでお電話で予約してご来院ください。 その際は、健診結果をご持参ください。 検査結果で不安な方、早めの精密検査をお勧めいたします。   ▷当院【呼吸器内科】についてはこちら ▷当院【呼吸器内科】担当医についてはこちら   ※画像はフリー素材であり、当院患者様のものではございません  

  • 新型コロナワクチン、インフルエンザワクチン開始のお知らせ

    10月1日より、新型コロナワクチン、インフルエンザワクチンを開始いたしました 予約制ではありませんので、来院されましたら受付にお声掛けください ※公費の予診票をお持ちの方は、事前に記入してお持ちください ※可能な方は接種日に体温の記入もお願いいたします ※当院の新型コロナワクチンは現在、ファイザー製を導入しております   尚、今年から積極的に上記ワクチンの同時接種を開始いたします ただし、今までワクチンで重度発熱や後遺症が出た方は医師か、看護師にご相談ください   尚、自費の場合、下記の料金となります インフルエンザワクチン 3,500円(税込み) 新型コロナワクチン   15,000円(税込み)   まだまだ、感染外来で新型コロナウイルス陽性の方もおりますので早めの同時接種をお勧めいたします   インフルエンザの高齢者及び小児の助成、新型コロナワクチンの高齢者の助成に関しては下記のblogをご参照ください ◇令和6年度インフルエンザワクチン 助成について ◇高齢者新型コロナ定期予防接種について

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