Year: 2025

  • 頭を強く打ったときの注意点

      高齢の方を中心に、「転倒にて頭部を強打しました。どうしたらいいですか?」という質問が増えております。 ご自身や周囲の方が頭を強く打ったときには、下の症状がないか注意してください。また、下の症状がなくても、激しい運動はすぐに中止し安静にしてください。   【頭部を打った直後の危険な症状】 ・意識がなく会話ができない ・傷があり出血している ・打ったところがひどく腫れている ・頭痛がする ・吐き気がある/嘔吐した ・物が見えにくい ・鼻や耳から出血している ・ぼーっとする ・歩くとふらつく ・身体の一部に力が入らない   上記症状が一つもなく、本人が元気である場合には脳の損傷の可能性は低いですが、意識が低下したり、脱力・嘔吐したりがある場合は救急で病院を受診してください。症状が軽度でもご心配な方は、脳神経内科、外科にて脳の画像検査を実施することをおすすめします。当院では当日に予約なく頭部CTを撮影し、脳出血等の脳損傷の有無をすぐに確認できます。 ただし、検査で異常が見られなくても、しばらく経ってから症状が表れることがあります。脳の血管についた傷が小さい場合、直後の画像検査では発見できないことが多いため時間の経過とともに漏れ出た血液が頭蓋内に溜まっていくと、脳を圧迫し、命に関わる危険性もあります。 そのため頭を打ってから1~2日間は特に注意をして、入浴や運動、飲酒などは控え、安静に過ごしましょう。 また、頭蓋内の出血による症状は、1~2か月経ってから出現することもあります。特に高齢者の場合、受傷から1か月以上経っていても、下の症状が見られたら、すぐに当院か医療機関に連絡してください。   【時間が経っていても危険な症状】 ・吐き気があり繰り返し嘔吐する  ・ひきつけやけいれんを起こす ・頭痛がだんだんとひどくなる ・頭がぼーっとして物忘れがひどくなる ・手足の力が入りにくい ・ふらふらするなど歩行が普段と異なる ・すぐに眠り込んで呼びかけても起きない ※頭を打ったあと、眠る際は3~4時間おきに軽く声をかけ、意識の有無を確認してください ・話をしていても受け答えがおかしく、見当違いのことを話す ・目が見えにくい、焦点が定まらない、物が二重に見える ・鼻や耳から水のようなものが流れてくる、血液が混じる ・元気がない、機嫌が悪い(子供の場合、ずっと泣き続けている等)   ※高齢者や小児の場合は、本人が自覚症状をうまく伝えられない場合があります。ご家族の方もこの注意点をご確認いただき、普段と様子が違うようであれば、当院にご相談ください。     以下、頭部を打った際に考えられる傷病名です。   皮下血腫 たんこぶ 皮膚と頭蓋骨の間で出血を起こした状態です。多くは冷却や安静で治癒しますが、血腫が大きくぶよぶよとする場合は、骨折の可能性があるので、画像検査をおすすめします。額など目に近い部分では、血が目の周囲に落ちてくるので、驚かれる方がいますが、目には異常がないことがほとんどです。 脳震盪 (ノウシントウ) 頭痛、吐き気、集中力の低下、言葉が出づらい、一時的な記憶障害などの症状が表れます。スポーツで起こりやすいので、その場合は絶対にプレーを再開しないでください。再受傷した場合、死亡事故に繋がる危険があります。 外傷性 くも膜下 出血 脳は外側から頭蓋骨-硬膜-くも膜に覆われており、くも膜と脳の間で出血した状態です。すぐに投薬や手術など適切な治療が必要です。 急性硬膜下 血腫 急性硬膜外 血腫 硬膜とくも膜の間で出血した場合が「急性硬膜下血腫(発症:早い)」、頭蓋骨と硬膜の間で出血した場合が「急性硬膜外血腫(発症:遅い)」です。どちらも手足の痺れや麻痺、悪心、嘔吐、痙攣、瞳孔の左右差などが出現し、CTで診断できますが、緊急手術が必要となる場合もあります。 脳挫傷 (ノウザショウ) 脳自体が損傷した状態です。障害を受けた部位に応じて、身体の片側の麻痺、言葉が出づらい、理解できない、意識低下、呼吸困難などの症状が表れることがあります。後遺症として、後述の高次脳機能障害が発症することもあります。 高次脳機能 障害 「記憶障害」:思い出せない・新しく覚えられない、「注意障害」:注意力散漫・集中力低下、「遂行機能障害」:考える・解決するといったことが難しくなる、「社会的行動障害」:無関心やイライラ・性的逸脱行為・ギャンブルへの没頭などが挙げられます。 頭蓋骨骨折 身体の片側の麻痺や感覚障害・言語障害・痙攣などの症状を引き起こす可能性があり、頭蓋骨の内圧が高くなると、強烈な頭痛・嘔吐・意識障害などを伴うこともあります。頭蓋骨骨折が疑われる場合は、すぐに救急車を呼びましょう。      

  • 【予約制】令和7年度 練馬区帯状疱疹ワクチン助成継続のお知らせ

    練馬区では、令和7年度も帯状疱疹ワクチン任意接種の助成を継続しています。 本年度は前年度までと対象者が一部異なりますのでご注意ください。 当院での接種をご希望の方は、お手元に予診票が届きましたら、窓口・お電話にてご予約ください。 (注意1:50歳の方は誕生日の前日より接種可能です) (注意2:助成対象はいずれかのワクチンを生涯で一度に限ります)     【対象者】   下記(A)・(B)いずれかに該当する練馬区民(帯状疱疹ワクチンの助成接種がまだの方)   (A)①~④いずれかに該当する方(予診票が届く) ①本年度65歳を迎える方(今後は65歳定期接種となる予定) ②接種日時点に60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害で障害者手帳1級程度の障害がある方 ③本年度70・75・80・85・90・95歳を年齢を迎える方 ※令和11年度までの特例措置 ④100歳以上の方 ※本年度のみ  65歳  昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生まれ  70歳  昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生まれ  75歳  昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生まれ  80歳  昭和20年4月2日~昭和21年4月1日生まれ  85歳  昭和15年4月2日~昭和16年4月1日生まれ  90歳  昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生まれ  95歳  昭和5年4月2日~昭和6年4月1日生まれ  100歳以上  大正15年4月1日以前の生まれ 上記③・④の方はこの期間を逃すと帯状疱疹ワクチンの助成接種ができなくなる可能性がございます。 ご希望の方はお早めにご予約ください。(定価での接種は期間後も可能です)   (B)1⃣~2⃣いずれかに該当する方 1⃣本年度50歳を迎える方(予診票が届くので誕生日の前日から接種可能) 2⃣本年度51~64歳を迎える方(予診票が届かないので発行手続きが必要)  ▶『予診票発行の手続き』       【予診票発送時期】   (A)①~④:令和7年 6月下旬 発送予定   (B)1⃣:令和7年 4月下旬 発送予定   2⃣:予診票発行手続き完了後1~2週間程度       【費用】    〇生ワクチン (1回接種)  当院定価:1回8800円  助成後:自己負担金 4000円のみ    〇不活化ワクチン(2か月以上空けて、6か月以内に2回接種)  当院定価:1回22000円(2回で4,4000円)  助成後:自己負担金 1回1,1000円(2回で2,2000円)のみ     【助成期間】  令和7年4月1日から令和8年3月31日まで (不活化ワクチンご希望の場合は令和7年1月31日までに1回目を接種済みでないと助成期間内に2回目を接種できません)     【各ワクチンの比較】 当院では不活化ワクチン「シングリックス」の接種を推奨しております。   副作用の説明や、予防接種を受けることができない方に関する詳細は予診票に同封のお知らせに記載されております。 必ずご一読のうえご予約ください。特に他院に通院中の方は、主治医の先生とご相談のうえご予約ください。     【注意点】   1. 63歳・77歳・82歳・96歳など定期接種の狭間となる年齢を迎える方は、本年度の助成接種はできません。接種をご希望の方は、定価で接種していただくか、対象の年齢を迎える年度までお待ちください。 ※100歳以上の方の助成は本年度限りでございます   2. 上記(B)の2⃣にあたる本年度に51~64歳を迎える方は、令和7年度の予診票が郵送されません。 ご予約前に必ず、予診票の発行手続きを行ってください。(令和6年度に不活化ワクチンの1回目を接種され、4月以降に2回目を接種される方も、同様に令和7年度の2回目の予診票が必要となります)    3. 他院に通院中の方は、必ず主治医の先生とご相談のうえご予約ください。   4. 過去に帯状疱疹にかかった方も助成接種ができますが、現在発症中の方は、症状が落ち着くまで当院での接種はできません。   5. 過去に帯状疱疹ワクチンを自費により任意接種した方で、助成接種の希望がある方は、必ず主治医の先生・当院接種医とご相談ください。   6. 他ワクチンとの同時接種が可能な場合もございますが、当院では別日を推奨しております。同時接種をご希望の方は、不可能な場合もございますので、必ず医師・看護師にご相談ください。     【接種当日の持ち物】   1. 記入済みの予診票 2. マイナンバーカードなど身分を証明できるもの     詳しくは練馬区公式HPにてご確認ください。  

  • 令和7年度 練馬区 帯状疱疹ワクチン予診票発行(本年度51~64歳を迎える方)

    本年度も練馬区では下記(A)・(B)に該当する区民の方々で まだ帯状疱疹ワクチンの助成接種を受けていない方に対し、 半額相当程度の助成を継続することが決まっていますが、 下記(B)2⃣に該当する、本年度51~64歳を迎える方が助成を受けるには、 ご自身で練馬区に予診票の発行を依頼する必要があります。 ※令和6年度までとは対象者が異なりますのでご注意ください   (A)①~④いずれかに該当する方(予診票が届く) ▶助成の詳細はこちら ①本年度65歳を迎える方 ②接種日時点に60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害で障害者手帳1級程度の障害がある方 ③70・75・80・85・90・95歳を年齢を迎える方 ④100歳以上の方   (B)1⃣~2⃣いずれかに該当する方 ▶助成の詳細はこちら 1⃣本年度50歳を迎える方(予診票が届くので誕生日の前日から接種可能) 2⃣本年度51~64歳を迎える方(予診票が届かないので発行手続きが必要)     「接種したいけどやり方がわからない」 「今になって接種したくなったが手続きに自信がない」 という方は、当院にご相談ください。 処置室や診察室にて資料を配布しております。   メールアドレスをお持ちの方は、下記より電子申請を行っていただくと 申請フォームより生年月日や住所・電話番号・メールアドレスなどの 必要事項を入力するだけなので比較的早く申請を終えられます。 ▶電子申請【オススメ】  ※▶練馬区のHPはこちら (不活化ワクチン・生ワクチンのどちらを接種するかは事前にお決めください)   下は、当院で配布している令和7年度帯状疱疹ワクチンの予診票発行手続きに関する資料です。 予診票発行方法だけでなく、価格や各種ワクチンの特徴などもご参照ください。   下記リンクよりダウンロードもできます。 ☆ダウンロードはこちらから ▶【令和7年度】練馬区帯状疱疹予診票発行手続き.pdf   帯状疱疹ワクチン助成に関してこちらも合わせてご確認ください。 ▶【予約制】令和7年度 練馬区帯状疱疹ワクチン助成継続のお知らせ   ※当院での接種をご希望の方は、予診票をご用意のうえ、期間内にお電話や窓口にて必ずご予約ください。  

  • 令和7年、練馬区骨粗しょう症検診について

    5月から練馬区の令和7年度の骨粗しょう症検診が始まります。 対象の方には4月下旬に受診券が届きますので、受診券をご持参のうえ当院にお越しください。予約は必要ありません。 詳細は以下の、区のホームページをご覧ください。 ▶練馬区HP 骨粗しょう症検診(令和7年度)について ※令和7年度の一般健診につきましては準備で来次第、改めてお知らせいたします。 対象者  練馬区に住民登録がある方で、令和7年4月1日~令和8年3月31日時点でつぎの年齢に該当される女性の方  40歳、45歳、50歳、55歳、60歳、65歳、70歳 持参するもの  ◎ 受診券(チケット) ◎ マイナンバーカード、健康保険証の資格確認書、有効期限内の健康保険証、運転免許証等(住所と生年月日が確認できる書類)のいずれかをお持ちください。 ◎ 自己負担金(500円 (受診の際に窓口でお支払いください)) ※【受診券(チケット)】の自己負担金が「無料」と記載されている方は、事前手続きなしで「無料」で受診できます。 ※自己負担金が有料で記載されている方のうち、つぎの(1)~(3)に該当する方は、事前手続きが必要です。詳しくは、練馬区がん検診等に係る自己負担金の免除についてをご覧ください。 (1)令和6年度住民税非課税世帯(同じ世帯の方全員が住民税非課税)の方 (2)生活保護受給中の方 (3)中国・樺太残留邦人の方で支援給付金を受給中の方     骨粗しょう症は、骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気です。骨粗しょう症により骨がもろくなると、ちょっとつまずいた、くしゃみをした、などのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。 骨粗しょう症による骨折から、介護が必要になってしまう人も少なくありません。 骨粗しょう症は痛みなどの自覚症状がないことが多く、定期的に骨密度検査を受けるなど、日ごろから細やかなチェックが必要です。   また、骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。 散歩を日課にしたり、日常生活のなかでできるだけ運動量を増やしましょう。   骨折予防に有効な運動は、いろいろありますが、ご自身の体の状態にあわせて無理なく続けることが大切です。骨粗しょう症治療中の方や膝に痛みがある方は、運動を開始する前に医師にご相談ください。  

  • 令和7年G.W.は暦通り診療いたします

    今年のゴールデンウィークも暦通り診療いたします。 日曜日・祝日は休診となりますので、 お薬など計画的にご準備くださいますようお願い申し上げます。   4月27日 4月28日 4月29日 4月30日 5月1日 5月2日 日 月 火(祝) 水 木 金 休診 通常診療 休診 通常診療 通常診療 通常診療   5月3日 5月4日 5月5日 5月6日 5月7日以降は通常通り 土(祝) 日(祝) 月(祝) 火(振替休日) 休診 休診 休診 休診  

  • 予約システム変更のお知らせ

    予約システム変更のお知らせ 2025年3月22日より、発熱・感染症外来の予約システムを変更いたします。 変更後は、「オンライン予約」に加え「LINE予約」も可能となります。 「LINE予約」の際は、友だち登録後に予約が出来ます。 皆様にはご不便をおかけしますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。   ▶オンライン予約はこちらから ▶LINE友だち登録はこちらから

  • 花粉症、治療しております

      花粉症が最近、増悪して受診する方が増えております。 花粉症の症状は、水のような「鼻水」と、繰り返す「くしゃみ」、「鼻づまり」が3大主徴です。目にもかゆみや異物感が生じ、花粉飛散量に比例して症状が悪化する傾向があります。 鼻症状は呼吸がしづらくなるため、集中力の低下やよく眠れないなど、勉強や仕事、家事に大きな影響を及ぼします。 当院では、花粉症の治療で内服薬、貼付薬、点鼻薬、点眼薬を処方しておりますが、最近では寝る前に一回だけ、瞼に塗るアレルギー性結膜炎の眼瞼クリームも発売され、患者様からも好評です。 (スギ花粉は5月、ヒノキ花粉は6月まで流行します) 当院では内科ですが花粉症も治療しております。お気軽にお声をかけてください。  

  • 長引く咳の方、ご相談ください

    現在、長期の咳の代表が咳喘息、喘息で全体の70%を占めるといわれております。続いてアトピー性咳嗽7.3%、感染後咳嗽6.7%、慢性閉塞性肺疾患(COPD)6,7%、があり胃食道逆流症2.2%、副鼻腔気管支症候群1.9%となっております。     引用:慢性咳嗽ナビ 図1 慢性咳嗽における原因の内訳より(https://mansei-gaisou.jp/about-manseigaisou/info/cause.html)   長引く咳の原因は多岐にわたり、肺癌等が隠れている場合もあり要注意です。   当院では呼吸器内科が金曜日午前(要予約)でも診療しておりますが、 一般内科でも診療しております(発症5日以内は感染症外来で予約診療しております)。 必要に応じて、血液検査、(炎症反応、アレルギー検査)レントゲン検査、胸部CTスキャン(当日、予約不要)も実施しております。治療としては、内服薬の他、貼付剤、吸入薬も処方しております。 気になる症状のある方は一度医師にご相談ください。

  • 麦島 真理 医師が一過性脳虚血発作に関して俳優・角野卓造さんと対談しました

      以下、対談内容の記事でございます。こちらも併せてご覧ください。   角野卓造「脳梗塞」の危機で「狭心症」も発覚していた…舞台引退の真相とは   上の記事がyahoo!ニュースにも取り上げられました。 一過性脳虚血発作や脳梗塞に関して身近に感じている方々のコメントなども寄せられております。 角野卓造「脳梗塞寸前」…狭心症も発症した壮絶闘病と今  

  • 専門外来の臨時休診日のお知らせ

    下記の日程にて臨時休診がございます。 ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。   3月26日(水)午前 循環器内科 高橋 夕芙子医師  ※3/26(水)は終日リハビリも臨時休診 3月31日(月)午前 糖尿病内科 大里 愛子 医師 4月25日(金)午前 呼吸器内科 松本 優 医師 5月 2日(金)午前 呼吸器内科 松本 優 医師   ※その他の内科診療、発熱外来等は全て通常通りとなります。

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